相続放棄を依頼する場合の専門家の選び方

文責:弁護士 井川卓磨

最終更新日:2023年05月18日

1 相続放棄手続きサポートが充実しているかが重要

 相続放棄手続きは、裁判所への申立てだけではありません。
 債権者の対応や他の相続人への通知、相続財産の引継ぎ、裁判所からの照会書、裁判官との面談の対応等が必要になる場合もあります。
 また、一度、相続放棄が裁判所で受理された後であっても、債権者が相続放棄の無効を主張してくる場合もあります。
 このような場合に全く対応してくれないところですと、失敗が許されない相続放棄において、安心して手続きを任せることは難しいかと思います。
 そのため、専門家を選ぶ際は、その事務所が相続放棄に関して、幅広いサポートを提供しているかを確認することが大切です。

2 相続放棄手続きを代理できるのは弁護士だけ

 相続放棄を依頼できる専門家としては、弁護士だけでなく司法書士、行政書士等がいます。
 このうち、相続放棄手続きを代理できるのは弁護士のみで、他の士業は文書を代わりに作成してくれるのみで、手続きを代理してくれるわけではありません。
 違いが出てくる場面としては、裁判所から質問状が届いたり裁判官との面談が入ったりした際に、実際に裁判所と対応できるのは、弁護士だけです。
 また、相続放棄が裁判所に受理された後、債権者から無効主張された場合の対応ができるのも弁護士だけです。
 そのため、専門家を選ぶ際には、その事務所に弁護士が在籍しているのかも確認したほうが良いでしょう。

3 相続放棄手続きの費用は、弁護士より司法書士や行政書士の方が安いとは限らない

 基本的に、司法書士や行政書士の方が相続放棄の費用は割安な傾向にあります。
 ただ、弁護士事務所の中には、司法書士や行政書士に頼むより安いところもあります。
 また、実際にかかった最終的な費用を比べてみると、司法書士や行政書士の方が高くなる場合もあります。
 そのため、実際に専門家に依頼するときは、ホームページなどで費用やサポート内容を比較してみるのが良いでしょう。

4 実際に相談する際は、来所以外の相談にも対応しているかの確認を!

 事務所に行くのが困難な方もいらっしゃるかと思いますので、来所以外の相談、具体的には電話相談やテレビ会議相談を実施しているのかも、専門家を選ぶ上では重要になってきます。
 また、相続放棄の期限が迫っている場合や近くに事務所がない場合は、すぐに相談できる電話相談、テレビ会議相談を行っている事務所に依頼した方が良いでしょう。

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